完成されたUTおよびフェーズドアレイ検査用ソフトウェア
Zetec UltraVision® 3 Classicソフトウェアは、超音波検査(UT)における信号データ採取を制御し、
リアルタイムでオンライン情報を表示すると共にオフライン解析環境を提供します。
UltraVisionは、UT検査の効率と精度を向上させる多くの高度な機能とツールを備えています。
UltraVisionは、すべてのZetecフェーズドアレイUTおよび従来のUT装置をコントロールし、
それらのUTデータ採取プラットフォーム間において設定条件および採取データを統合できる互換性があります。
データ解析モードでは、新しいUVDataとBeamDataフォーマットに加え、
既存のファイルフォーマット(DAT、RDT、OPD、OUD)をサポートしています。
3D作業環境
統合された3D作業環境では、UltraVision 3 Classicで実際の検査構成を作成し、カバレッジマッピングによるレイトレーシングを行い、検出能力と検査範囲を決定することができます。
超音波検査ソフトウェアは直感的に操作でき、検査の設計やシミュレーションを簡単に行うことができます。検査パラメータと検査結果を、広範囲でレポートする機能も備えます。
UltraVisionは、多くの高度な超音波検査技術や手法をサポートしています。信頼性、パフォーマンス、および使いやすさが求められるときに、その有用性、サポート、そして重要な検査プロセスを提供します。
検査手法の開発
検査手法の開発は、すべての超音波検査のスタートです。基本的な検査手法は、手動またはサードパーティーのソフトウェアでも検討することができますが、これには時間がかかり、データ移行が必要です。UltraVisionは、複雑な形状やカスタム形状に対応する拡張機能を備えています
・単純形状から複雑形状まで対応
・ カスタム形状にも対応
・ スキャナシミュレーション
・オーバーレイ
・3次元描画、解析ツール
UltraVisionは、Zetec UTの全ポートフォリオに標準装備されている、先進のフォーカルローカリキュレータを備えています。最大256素子のプローブを扱うことができ、プローブ、ウェッジ、材料データベースを考慮した計算を行うことができます。
フォーカルロー生成時に視覚的に確認ができます。平面および円筒形状をサポートするフォーカルロー計算は、簡単、迅速、正確で、プローブが検査に最適な位置に配置されているか確認ができます。フォーカルローカリキュレータは、フェーズドアレイパルスエコー、ピッチ&キャッチ、タンデムTFM、PWI、さらに従来のTOFD法など、あらゆる高度な超音波検査技術に対応しています。UltraVisionは、不規則な探傷表面に適応できるフレキシブルプローブもサポートしています。また、そのような表面形状に合わせてフォーカルローを計算することができます。
UltraVisionは、アプリケーションの要件を満たすプローブの設計し、理論パラメータの評価、ビームパラメータの計算、音響ビームの3Dシミュレーションを提供します。また、チャンネルのいずれかに欠陥がある場合のビームの挙動もシミュレーションします。さらに、計算されたウェッジパラメータを出力でき、ウェッジの製造を容易にします。
データ採取
UltraVisionはセットアップ構築、キャリブレーション、データ採取にすべて対応します。
セットアップ構築: UltraVisionは、ユーザー権限管理(個人からグループまで)を効果的に行い、検査の完全性を確保することができます。UTパラメータ、スキャナ、画面表示の設定は、すべて定義されたユーザーまたはグループに制限することができます。
キャリブレーション: 機械的なパラメータやUTパラメータのキャリブレーションを確認するための様々なツールが用意されています。さらに、自動プローブ検出機能により、接続されたプローブを識別し、プローブのパラメータ、シリアルナンバーを読み取り、プローブの変更を追跡します。
データ採取: UltraVisionは、正確で信頼性の高い検査に必要なすべての関連データを取得します。このデータは、最大20GBのデータファイルに保存され、必要に応じてファイリングや、エクスポートしたりすることができます。
データ解析
UltraVisionの強力なデータ解析機能により、検査のアドバンテージを得ることができます。
表示と軸:アンコレクテッド(補正無し)、ボリュームコレクテッド(体積補正)、3次元など、さまざまな高度なビューを提供します。また、2次元表示と円筒形表示の変換や、リニアデータと対数データの変換が可能です。
解析サポート: データ解析やサイジングの適応を支援する豊富なツールを用意しています。
ファイル管理: 必要に応じて、データをファイル化したり、エクスポートしたりすることができます。
データ処理ツール: UltraVisionは、さまざまなデータ表示形式や補正処理を提供する処理ツールも備えています。元の生データを損なうことはありません。
パラメータ: すべてのUTおよびメカニカルパラメータを確認し、情報フィールドに表示することができます。カスタマイズされた情報フィールドは、動的リンクによってExcelファイルに出力でき、特定の計算を実行できます。
レポート機能
UltraVisionでは、レポート作成が非常に柔軟で強力です。インジケーションは自動的にインジケーションテーブルに掲載され、Excelやレポートとしてエクスポートすることができます。
検査した試料の3Dビューに直接インジケーションがプロットされます。レポートにより多くの情報を提供するために、設定可能なユーザーフィールドを追加作成することができます。何よりも、レポート作成プロセスを容易にするために、幅広い定義済みレポートが用意されています。
試験体の設定
単純形状から複雑形状まで対応: UltraVisionには、溶接パイプ、十字継手、T字継手、L字継手を含む、試験体モデルのデータベースが備わっています。
カスタム形状にも対応:UltraVisionは、試験体モデルを作成するためのさまざまな機能を備えています。試験体形状を手動を手動で作成するツールや、型取りゲージで読み取ったプロファイルから試験体を作成するツールがあります。
また、SATファイルから3Dカスタム試験体を作成することも可能です。
オーバーレイ: 溶接プロファイルはESBeamToolまたはDXFファイルからインポートすることができます。
UTデータ採取
UTデータ採取:8、12、16ビット、データファイルサイズは最大20GBまで可能です。
A-Scanレンジ:1回のA-scanあたり最大256000点まで可能で、エレメンタリーA-scanをすべて保持します。
マージビュー:UltraVisionはマージビューをリアルタイムで作成・表示することが可能です。
スキャナ設定:シングルポイント、1ラインスキャンおよびラスタースキャン、一方向スキャン、らせん状スキャン、ポーラースキャンが可能です。
モーター駆動によるデータ採取: プローブの位置は、ZMC2、ZMC4、またはMCDUのモーションコントローラから制御されます。最大6つのエンコーダから位置情報を取得することが可能で、プローブの位置に応じてフォーカルローを適用させることができます。検査の開始、停止、一時停止は、UltraVision 3から直接制御されます。
セットアップ作成
スキャナ作成ツール:プローブの位置や関連するUTデータを3Dコンポーネント上でシミュレートすることができます。
ビーム・シミュレーション:単一素子(従来UT)、1Dリニアアレイ、2Dマトリクスアレイなど、任意のプローブから発生する音響ビームのエネルギー分布の計算、視覚化、特性評価を行うことができます。
アドバンスドPAカリキュレータ: フェーズドアレイ・パルスエコー、ピッチ&キャッチ、タンデム、従来のTOFDなど、あらゆる先進の超音波検査技術をサポートします。
プローブの自動検出:自動プローブ検出機能により、接続されたプローブを検出・識別し、プローブのパラメータとシリアルナンバーを読み取り、プローブの変更を認識します。
キャリブレーションツール:エンコーダ、TOFDプローブのウェッジ間距離と音速、PAウェッジのディレイ、感度、TCGを校正します。PAアレイでは個々のエレメントをチェックします。校正ブロックを指定し、校正チェックレポートが作成されます。
解析ツール
サイジングツール: スライスカーソルで簡単に測定ができ、欠陥指示をコンターで囲むことで、手動のサイジングが容易になります。
自動ドロップサイジングツールでは、描かれたコンター内の欠陥指示のサイジングをdBドロップ法を用いて行うことができます。また、エコーダイナミックサイジングも可能です。
解析アシスト: データファイルを自動的にスクリーニングし、ユーザーが選択した特定の条件に基づいた関心領域を表示させ、解析を行うこともできます。
3Dデータプロット: Aスキャンと2D・3Dデータを同期させることで、指示のプロットや3D画像の作成が可能です。
ボルメトリック処理: ボルメトリック処理では、ボルメトリックマージとスムージングを行い、ソフトウェアCスキャンを作成します。また、トップビュー、サイドビュー、エンドビューに、2D試験体オーバーレイを適用することができます。
TOFD処理: ヒステリシス補正、形状エコー除去、TOFD処理(ラテラル波同期、ラテラル波除去、SAFT)のためのツールが用意されています。
ビュー
ビューレイアウト:データをの表示方法もユーザー側で設定が可能です。セクトリアル、スクロール、ボリュームコレクテッド(B、C、D)、ポーラー、A-scan、FFT、3D、振幅、time-of-flight C-scanを選択することができます。
カスタマイズ: 事前にカスタマイズされたレイアウトも選択でき、エンベロープ、スムージング、オーバーレイ、カーソルリンク設定など、カスタマイズされた条件のビューを表示できます。FT、振幅、time-of-flight C-scanを選択することができます。
カラーパレットエディター: カラーパレットにより、振幅やTOFDデータをユーザーの好みに合わせて表示することができます。
レポート作成
インディケーション:選択された情報フィールドによって自動的に入力され、テキストファイルにエクスポートすることができます。
ユーザー情報フィールド: 設定可能なユーザーフィールドを作成し、レポート内に情報を追加することができます。
レポートの3Dビュー: 試験体の3Dモデルに指示を直接プロットします。
お電話でのご依頼・お問い合わせ
TEL.06-6101-1013
受付時間 9:00 ~ 17:45 (土日・祝日は除く)