産業界で広い運用実績を持つ、UltraVisionソフトウェアによる制御

UltraVisionは、プローブの設計（音響ビームシミュレータ）、検査技術の開発と検証、高速データ収録、高度なデータ解析から包括的なレポート作成までを含む、検査プロセス全体を管理するための、PAUTおよびFMC/TFM検査をサポートする完全なパッケージです。
最も広範な画像再構築アルゴリズムにより、FMCおよびPWI由来のデータを取り扱うことができます。
Emerald本体をUltraVisionがインストールされたPCへ接続することで、UltraVision Advanced版ライセンスへアクセス可能になります。

EMERALDは先端機能のパッケージ

• より緻密な検査、複数のファイヤリングモード：EMERALDのデータ収録には、フル・マトリクス・キャプチャ（FMC）、プレーン・ウェーブ・イメージング（PWI）、スパースモード^{を利用可能です。（次期アップデート予定）}
• ^{オンボード処理のリアルタイム・マルチTFM、素早い結果へのアプローチ：TFMフレーム当たり最大100万ポイント以上のオンボード画像処理性能と、最大8チャンネルの同時TFM再構築により、EMERALDは同クラスの中で最も広い用途に応える事ができるパワフルなＴＦＭイメージング機能を備えます。EMERALDを接続しない状況下でデータを再構築するために、ロー・データを外部へ保存できます。}
• ^{連続的な、複数チャンネルＦＭＣデータ収録機能：最大128素子アパチャー、2×64素子のＤＭＡ（デゥアル・マトリクス・アレイ）プローブのＦＭＣデータを収録可能。}
• ^{高度フォーカスング技術：セクトリアル・トータル・フォーカシング（ＳＴＦ）は、広く認められている従来のセクトリアル・ビュー表示の利点と、ＴＦＭの高度なフォーカシング性能を組み合わせて利用できます。ライブでＦＭＣおよびＰＷＩデータは再構築され、全ての屈折角のビーム伝搬方向（時間軸）に沿った全ポイントに焦点を持つセクトリアル・スウィープを形成します。合成されたＡ－Ｓｃａｎ信号は、ＰＡＵＴと同様に屈折角毎に個別に利用できます。}
• ^{優れた信号品質：多段階アナログ増幅回路と、16ビット分解能のデジタイジングにより、EMERALDは歪の無い高い信号増幅を実現します。}
• ^{高速イーサネット、データ転送：EMERALDは、データ転送に5Gbit/s高速イーサネットリンクを使用します。（最大100ｍの遠隔接続が可能）}
• ^{コンパクト、頑丈、拡張性：マグネシウム合金・IP65の堅固なケーシングにより、EMERALDは外部にプロテクションを装着することなく、ほとんどの産業アプリケーションにおける環境下で利用できます。同一のUltraVision制御下で複数のシステムを並列接続することができ、複雑な校正に対してその性能を無制限に利用できます。}
• ^{バイポーラパルサで分厚い対象、長い伝搬距離：バイポーラパルサは、同じ増幅」設定値で最大40％多くの音響エネルギーを供給します。}

自動検査システム構築

速度要求の厳しい検査には、同一のUltraVision制御下で複数のシステムを並列接続して使用します。1台のEMERALDで、最大2組の32素子アパチャーを平行して励振可能です。
外部I/Oボードは、EMERALDの複数台構成を簡単に出来るように設計されています。エンコーダおよびその他重要なI/O信号は、機器の間でデイジーチェーン接続できるため、シンプルな配線を実現します。（エンコーダの分配接続は不要）
柔軟性を高める、UltraVisionのソフトウェア開発キット（SDK）を利用することで、ユーザ独自の開発要素をUltraVisionへ組み込むことが可能になります。（クラシックおよびタッチ共に）ZetecにおいてもUltraVisionのコンポーネント開発に利用することがあり、独自ユーザインターフェイス、処理と解析ツール、データ処理のカスタム、他の検査管理システムとの遠隔相互作用、他のソフトウェアプラットフォームへのデータのリアルタイムストリーミングなどの、任意のカスタムソリューションを創ることができます。

アクセサリ：プローブの分岐モジュール

専用のプローブ分岐モジュールにより、EMERALDへ同時に64素子のプローブを2つ接続できます。プローブ分岐モジュールは、追加で8個の通常プローブの接続も可能にします。IPEXもしくはZPACコネクタ形式を準備しています。